崖っぷちの男

たぶん技術っぽいネタ。ブログ名が決められない

YAPC::Asia Tokyo 2015に行きました(遅い)

最後のブログが去年初参加したYAPCでびびりました。まさか丸1年放置するとは思わなかった。今年で最後ってことで行ってきました。前夜祭は仕事でちょっと遅くなったし疲れてたので行かず。

 1日目

メリークリスマス! - YAPC::Asia Tokyo 2015

Perl 6が今年のクリスマスに出る。Python は 2 から 3 への移行が「めっちゃ進んでる」とは言い難い状況だと思うけど Perl の 5 から 6 はどうなんだろうなーと思った。『ホビット』は見てないけど『ロードオブザリング』は友人の影響で小説(日本語・英語)と映画(PJ版。DVDでExtendedも)見たので懐かしかった。

 

世界展開する大規模ウェブサービスのデプロイを支える技術 - YAPC::Asia Tokyo 2015

Consul + stretcher の話をYAPCを通して3回くらい聞いた気がするけどここでまず聞いた。Gitのレポジトリから git pull してデプロイする方式だとデプロイするサーバが多いときにGitレポジトリサーバに一度にアクセスがきて大変だけど、S3にまずビルドしたものを置いてそっから各サーバにデプロイっていうのがなるほどと思った。AWSの3つのリージョンを使ってるらしいけど、その辺の工夫とかもうちょっと質問とかすればよかったと思う。

 

TBD - YAPC::Asia Tokyo 2015

RubyPerlLISPのよくないところまでとりいれてしまった、って話があったけど、真似しない方がいいことまでコピーしてしまうっていうのは言語の設計に限らず色んな場面でやりそうだから気をつけようと思う。

あと Swift やらの Optional を使ったエラー判別は try ... catch とかよりも前の例外処理として一般的だった「戻り値にエラーを表す値が入っていたらエラー」みたいな方法のより洗練されたやり方だみたいな話が勉強になった。

Ruby の話だとRubyは大クラス主義だとか、「数行のスクリプトで型とか書きたくないでしょ」みたいな話から思想がうかがえてそういうのRuby勉強するときに知っておくといいんだろうなと思った。

 

Conway's Law of Distributed Work - YAPC::Asia Tokyo 2015

リモートワークのコツ的な話。自分が今やってるプロジェクトも前はずっとリモートだったので大体の話はやったことあるわーという感じだった。

情報共有が大事っていうのは本当にその通りで、リモートだからより一層コミュニケーションに気をつけないとなーと思う。

オンラインのレビューツールの紹介があったけど今のプロジェクトだと GitHubで間に合ってる感があって、他のサービスを使うメリットが分かってない。

 

Electron: Building desktop apps with web technologies - YAPC::Asia Tokyo 2015

Slack とか Atom のイメージなので普通にドローソフトが作れることにびびった。仕事で使うツールとかさくっと作りたいときに使うとよさそうだけど、GUIがいるツールってぱっと思いつかないな…

 

esa.io - 趣味から育てたWebサービスで生きていく - YAPC::Asia Tokyo 2015

最後の方しか聞けていない。バグFixのタイムアタックっておもしろいなと思ったけど、ことバグは直したと思ったら他のとこがおかしくなったり、部分的にしか直ってなかったりするのでちょと怖いと思う。

 

Lightning Talks Day 1 - YAPC::Asia Tokyo 2015

  • うちはまだ障害対応の記録をとるフローとか仕組みとかないのでちょっとやばいなと思った
  • 今の人は cpan じゃなくて cpanm を使うらしい。俺が書いてた頃にもあったのかもしれないけど知らなかった
  • Slackに気象予報の画像を元にオフィス付近の雨の通知をするボットは力技っぽいけどおもしろいアイデアだなと思った

懇親会

知らない人に声かけるのは酒が入っても無理なので数少ないPython方面の人と話してた。というかそのせいでむしろPythonのイベントだと話せない人と話せた。

2日目

PolyglotのためのDocker - 我々はどこから来てどこへ向かうのか - YAPC::Asia Tokyo 2015

技術的な話というよりは Docker という製品のもたらす意味とか目的の紹介という感じだった。クリエイティブな人たちがいる島にDockerのクジラさんが別の島の最新技術を持ってきてくれるというイラストを(たぶん今さら)初めて見たけどそういうイメージなのかーと納得した気がした。

あと何でもそうだけど、「すぐに元に戻せる」っていうのは開発の効率を上げる時に大事だなと思った。

英語トラックだったのでいくつか表現メモしてた

  • yak shaving … あれ解決すると今度は別の問題が的な
  • catch on … 人気を得る?
  • initimidate … びびらせる
  • shrug off … 無視する
  • RTMF … マニュアル読めよ

質問した人が聞いてた boot2docker の競合? っぽいやつが気になる。

 

我々はどのように冗長化を失敗したのか - YAPC::Asia Tokyo 2015

自分のとこ負荷テストちゃんとやってないなーと思った。そしてフェイルオーバーも…

質問で「(フェイルオーバーの時の)切り替えはDNSじゃなくてIPでやればよくない?」みたいなのがあってやったことないけどやっぱりそっちの方が楽なんだろうなと思う

 

MySQLで2億件のシリアルデータと格闘したチューニングの話 - YAPC::Asia Tokyo 2015

こちらも負荷テストの話があったけど、実際のものに似せたテストデータ使わないと本番で予期しないことになって死ぬという実例だった。

とりあえずインデックス怖い

 

ランチセッションA - YAPC::Asia Tokyo 2015

福岡のFusicさんの紹介。自分たちで色々作ってる社内システムの話。請求書とかの真面目系以外に弁当の注文用システムとか。自分も最初の会社で自分たちのグループ向けの簡単なシステム作ったけど勉強になったし作ったものがすぐに使われてうれしかった。

 

実践nginxモジュール開発〜CとLua〜 - YAPC::Asia Tokyo 2015

Dockerの時も出てたけど OpenResty (nginx +α) を初めて知った。具体的にどんなことができるのかちゃんと知らなかったので画像のリサイズとか upstream への proxy_pass をデプロイ時に動的にコントロールするみたいな例を知れてよかった。

nginx の conf に Lua 書いたらカオスにならない? っていう質問で複雑なことやるならそれ用の別のサーバにプロキシするってのがなるほどーと思った。

クックパッドのスマホログ収集ライブラリ Puree てのは知らなかった。

 

ソーシャルゲームにおける AWS 移行事例 - YAPC::Asia Tokyo 2015

MySQL dump の読み込みを最速でやる、っていう記事を読んでいなかったのでそっから勉強になった。外部キー制約とかセカンダリインデックスやら外しておいて全部 Insert したあとで改めて制約つける的なやり方。

Redis の移行はやり方ちゃんと知らなかったので Append Only File とかちゃんと調べておこう…

 

辛いことをやめる!から始まる業務改善とInfrastructure as Code - YAPC::Asia Tokyo 2015

手作業だったインフラ業務を自動化するにあたって、どのように周りの理解を得ていったかという話。

偉い人を巻き込む、反対する人を怒らせない/無視して進めたりしない、ハンズオンを何度もやって体験してもらう、お金へのプラスの影響をきちんと計測する、などなど。

評価制度の話でマイナス面を評価せずに成長したところを評価する、ってのは実情は分からんけどそんな会社が多いといいなと思う。

業務のドキュメントで単に設定だけじゃなく「どうして」この設定にしたのか、みたいなドキュメントを残しとくのは大事って話を聞いて、正直今のプロジェクトでどうしてこの仕様/実装になってるかが分からないっていう声をよく聞くのでぎくっとなった。リモートの話でも、「後で見た時に理由が分かるようなコミットメッセージにしておくことが超重要」、みたいな話があってそこは意識しないとなと思う。

 

Lightning Talks Day 2 - YAPC::Asia Tokyo 2015

  • MySQL 5.7 怖い。ってかLTなのに (?) すごく役に立つ情報だった
  • CSSの統計ツール的なやつ、まだ使っていないけどデザインがかっこよくてそっちに気がいった
  • 電話(話せる/話し中) とTwilioのAPIでロックが実現できるってやつ、デモが見たかった
  • うちにもBotになってる社員がいる
  • CONBUのネット敷設と撤収の実演かっこよくて鳥肌たった

全体的な感想

  • LTの笑いの面でのクオリティが他のイベントより高い、というか積極的に笑わせにきている気がする
  • 各トークで質問する人が多い。意識高い
  • PHPの話は前置きなしにしていい

 あと去年は会社員じゃなかったけど、今年はプロジェクトに1年ほど関わってきていたのであえてそれとからむトークや、仕事に役立ちそうな話を聞くようにしたら、割と集中して聞けた気がする。

 来場者多いとは分かっていたけど2000人規模ってのはびびった。スタッフの皆様お疲れ様でした。。ちなみにSixApartのコーヒーは狙ったのも含めて全てVimでした。